タイル張りの床や壁が特徴的な在来工法のお風呂から、現代的で機能的なユニットバスへのリフォームは、人気が高い工事の一つです。しかしこの場合、ユニットバスからユニットバスへの交換に比べて、工事期間が長くなる傾向があることを知っておく必要があります。一般的な目安としては、約5日から1週間程度、場合によってはそれ以上の日数を要することもあります。期間が長くなる主な理由は、解体作業と土台作りに手間がかかるためです。在来工法のお風呂は、コンクリートやタイル、防水層などを何層にも重ねて作られているため、解体作業がより大掛かりになります。解体後には、壁や床の下地が腐食していたり、シロアリの被害が見つかったりといった、予期せぬ問題が発覚することも少なくありません。そうした場合には、補修や補強工事が追加で必要となり、その分工期は延長されます。解体が終わると、次はユニットバスを設置するための基礎となるコンクリートの打設作業が行われます。このコンクリートが完全に乾くまでには一定の養生期間が必要であり、この時間も工期に含まれます。その後、給排水管や電気の配線工事、そして新しいユニットバスの組み立て、設置という流れで進んでいきます。このように、在来工法からのリフォームは、見えない部分の工事が多く、現場の状況によって工期が変動しやすいという特徴があります。リフォーム会社には現地調査をしっかりと行ってもらい、起こりうる可能性を考慮した上で、余裕のあるスケジュールを組んでもらうことが重要です。