網戸の左側にできた気になる隙間。そこから侵入してくる小さな虫に、毎年悩まされている方も多いのではないでしょうか。専門の業者に頼むのも一つの手ですが、実はこの問題の多くは、ドライバー一本あれば、誰でも自分で簡単に調整し、解決することが可能です。諦めてしまう前に、ぜひこの簡単調整術に挑戦してみてください。まず、網戸の隙間調整で最も基本となるのが、「戸車(とぐるま)の高さ調整」です。戸車とは、網戸の下部についている小さな車輪のこと。この高さを変えることで、網戸の傾きを補正し、隙間をなくすことができます。準備するものは、プラスドライバー一本だけです。まず、網戸の側面、下の方を見てください。そこに、小さな穴が二つ(あるいは一つ)開いているはずです。これが戸車の調整ネジ穴です。左側に隙間が空いているということは、網戸が全体的に右に傾いている状態です。これを是正するためには、「左側の戸車を上げて、右側の戸車を下げる」のが基本となります。まず、網戸の左側の調整ネジ穴にドライバーを差し込み、時計回りに回してみてください。すると、網戸の左側が少しずつ持ち上がり、隙間が狭まっていくのが分かるはずです。逆に、右側の調整ネジは、反時計回りに回して少し下げてあげます。この左右の調整を、網戸を何度か開け閉めしながら、壁との隙間が均等になるまで、少しずつ繰り返していきます。焦らず、微調整を重ねるのが成功のコツです。次に、戸車と合わせて確認したいのが、網戸の上部についている「外れ止め」です。この部品が緩んでいると、網戸がガタつき、隙間の原因になります。外れ止めが上側のレールに軽く触れるか触れないか、くらいの位置にくるように、ネジを締めて固定し直しましょう。たったこれだけの作業で、これまで悩まされていた網戸の左側の隙間は、嘘のようになくなります。快適な夏を過ごすために、ぜひ一度、ご自宅の網戸をチェックしてみてください。
自分でできる網戸の左側の隙間を埋める簡単調整術