私は3年前に築20年の賃貸マンションに引っ越しましたが、内装の古さがどうしても気になっていました。特にリビングの壁紙がくすんで見え、部屋全体が暗い印象だったのです。そこで、退去時に剥がせることを前提に、自分で壁紙の張り替えに挑戦することにしました。選んだのは、海外のインテリア雑誌で見かけたような深いグリーンのフリース壁紙です。賃貸なので、壁に直接糊を塗るのではなく、マスキングテープと両面テープを併用する方法を選びました。作業を始めてみると、まず壁の汚れを落とす下準備の大切さを痛感しました。埃が残っているとテープの粘着力が弱まるため、丁寧に拭き掃除を行いました。次に、天井から床までの長さを正確に測り、柄を合わせながら壁紙をカットしていく作業には非常に神経を使いました。実際に貼り付ける段階では、1人では重くて大変だったため、友人に手伝ってもらいました。1人が上部を押さえ、もう1人がハケを使って空気を抜きながら下へと伸ばしていくことで、シワひとつなく綺麗に貼ることができました。最も苦労したのは、エアコンの配管周りやドア枠の凸凹に合わせたカットです。カッターの刃を常に新しく保つことが、切り口を美しくするコツだと学びました。丸1日かけて完成したリビングは、まるで見違えるほどお洒落な空間に生まれ変わりました。グリーンの壁に観葉植物の緑が映え、夜に間接照明をつけると、ホテルのような落ち着いた雰囲気が漂います。かかった費用は、壁紙とテープ類を合わせて1万2000円ほどでした。業者に頼めば数万円はかかる内容を、自分たちの労働力だけでこれほど安く、かつ理想通りに仕上げられた達成感は何物にも代えがたいものです。何より、自分の感性で作り上げた部屋で過ごす時間は、これまでの賃貸生活では味わえなかった深い満足感を与えてくれます。剥がせる壁紙の進化のおかげで、賃貸でも自由に自己表現ができる時代になったのだと実感しています。次は寝室の壁にも挑戦してみようと、新しいデザインを考える毎日がとても楽しいです。
賃貸の壁を自分で張り替えて理想の部屋を作った話