昨年の夏、私は夜な夜な現れる蚊の存在に頭を抱えていました。寝室の窓にはしっかりと網戸を閉めているはずなのに、消灯してしばらくすると耳元で嫌な羽音が聞こえてくるのです。最初は玄関の開け閉めの際に入り込んだのかと思っていましたが、あまりに頻繁に続くため、ある休日に網戸の点検を徹底的に行うことにしました。窓を閉めた状態で網戸を動かしてみると、一見ぴったりとはまっているように見えましたが、網戸の上の方をよく観察すると、サッシとの間にわずか3ミリほどの隙間があるのを見つけました。指を入れてみると、その隙間はサッシの歪みによって上に行くほど広がっていることが分かりました。これが侵入経路だったのかと確信し、すぐに解決策を探しました。まず試したのは、網戸の位置を左側から右側へ移動させることでした。それまで私は無意識に左側に網戸を置いていましたが、調べてみると網戸を左側に置くと窓との間に構造的な隙間ができることを初めて知りました。右側に移動させるだけで隙間はかなり小さくなりましたが、それでも完全に密着しているとは言い難い状態でした。そこで私は近所のホームセンターへ走り、網戸専用の隙間モヘアとスポンジタイプの隙間テープを購入してきました。古いモヘアはボロボロに崩れており、指で触れるだけで粉状になるほど劣化していました。これを剥がして新しいモヘアに貼り替える作業は、網戸を一度レールから外す必要がありましたが、思っていたよりも簡単で30分ほどで完了しました。さらに、サッシのフレームと網戸が当たる部分に薄手の隙間テープを貼ることで、窓を閉めた時の密閉感が劇的に向上しました。その日の夜、恐る恐る寝室で過ごしましたが、例の羽音に悩まされることは一度もありませんでした。網戸というものは網さえ破れていなければ機能していると思い込んでいましたが、実は枠の隙間こそが重要だったのだと痛感した出来事です。1000円程度の出費とわずかな作業時間で、これほどまでに睡眠の質が向上するのであれば、もっと早く点検すべきでした。今では春先に一度、家中すべての網戸の隙間チェックを行うことが我が家の恒例行事となっています。