わが家は築20年を迎え室内のいたるところで壁紙の黄ばみや端の剥がれが目立つようになっていました。毎日見ている景色なので慣れてしまっていましたがふとした瞬間に客観的に眺めると部屋全体が暗くどこか沈んだ印象を与えていることに気づきました。そこで一念発起し1階のリビングと階段周りのクロス張替えをプロに依頼することにしました。リフォーム会社との打ち合わせではまず膨大な数のサンプル帳を渡されました。あまりの種類の多さに圧倒されましたが担当者の方から実際に壁に貼るとサンプルより少し明るく見えるというアドバイスをいただき当初考えていたよりも少し落ち着いたトーンのホワイトを選ぶことにしました。また1面だけ色を変えるアクセントクロスを提案されリビングのテレビ背面の壁に薄いグレーの石目調を採用しました。工事当日やってきた職人さんの手際の良さには驚かされました。大きなソファやテレビ台を手際よく中央に寄せ床や他の建具に傷がつかないようブルーシートで丁寧に養生していく様子を見てやはりプロに頼んで正解だったと確信しました。古いクロスがベリベリと剥がされていく光景は壮観で20年分の埃や汚れが一緒に取り除かれていくようで心までスッキリする思いでした。剥がした後の壁は意外と凹凸がありましたが職人さんがパテを薄く塗りサンダーで平らに削っていく作業を繰り返すことでまるで新品の石膏ボードのような滑らかな面に仕上がっていきました。この下地処理こそが技術の差が出る部分だと聞き真剣な眼差しで作業を続ける職人さんの姿に深い敬意を抱きました。貼り込みの作業は一気に行われ空気を抜くための大きなブラシの動きは魔法のようでした。1枚の壁紙が繋ぎ目を感じさせずに壁を覆っていく様子は何度見ても見飽きないほど芸術的なものでした。作業は2日間で完了し新しいクロスが貼られたリビングに足を踏み入れた瞬間その明るさに家族全員が声を上げました。壁が白くなっただけで窓からの光が効率よく反射し照明を1段階明るくしたかのような開放感が生まれました。アクセントクロスとして選んだグレーの壁も部屋に奥行きと洗練された雰囲気を与えておりまるでお洒落なモデルハウスに引っ越したかのような気分です。費用は全部で15万円ほどかかりましたがこの先10年以上この清潔で美しい空間で過ごせることを考えれば非常にコストパフォーマンスの良い投資だったと感じています。クロス張替えは単なる修繕ではなく住み慣れた家を再び愛するためのイベントでした。古い家だからと諦めるのではなく壁紙1枚を変えるだけで新築時の高揚感を取り戻せることが分かりました。
築20年一軒家の壁紙を新調した体験談