フローリングの全面張替えにかかる費用は、住居の面積や構造によって大きく異なります。ここでは3つの代表的な事例を挙げ、その具体的な価格帯を見ていきましょう。事例の1つ目は、1人暮らし向けの25平方メートルのワンルームマンションです。この規模での全面張替えは、材料に標準的な遮音フローリングを採用した場合、総額で25万円から30万円程度となります。マンションの場合は、エレベーターの養生や近隣への挨拶回りなどの管理業務が発生するため、面積の割に諸経費の割合が高くなるのが特徴です。事例の2つ目は、延床面積80平方メートルの一般的な2階建て一戸建てで、1階部分のLDKと廊下を張り替えるケースです。面積は約40平方メートルとなり、費用は50万円から70万円ほどが目安です。戸建ての場合は遮音規定がないため、無垢材などのこだわりの素材を選びやすい反面、床下の断熱材の交換などを同時に提案されることが多く、それを含めると80万円を超えることもあります。事例の3つ目は、築30年の古い平屋住宅、約60平方メートルをすべて張り替える大規模な事例です。この場合は単なる張替えに留まらず、床板を支える根太や大引きといった構造材の交換が必要になることがほとんどです。そのため、総額は100万円から150万円に達することがあります。古い家では床の高さが部屋ごとに異なっていることも多く、それらを水平に揃えるための造作工事費が加算されるためです。これらの事例から分かる通り、全面張替えの費用は単純な面積計算だけでなく、その建物が抱える固有の事情に左右されます。自分の持ち家がどの事例に近いかを把握した上で、現地調査を依頼する際には「どこまでの補修を含めるか」を明確に伝えることが、正確な予算把握に繋がります。また、将来的にバリアフリー化を考えているのであれば、この全面張替えのタイミングで段差解消工事を同時に行うのが、最もコストパフォーマンスの良い方法となります。
面積と構造で比較する床全面張替えの費用事例集