網戸の隙間対策において、最も重要な役割を担っているのが「モヘア」と呼ばれるパーツです。モヘアとは、網戸の縦方向のフレームに取り付けられたブラシ状の毛のことで、網戸とサッシの間の微細な空間を埋めるために不可欠な存在です。もし、網戸を閉めているのに虫が入ってくると感じたら、まずはこのモヘアを指で触ってみてください。ボロボロと崩れたり、毛が極端に短くなっていたり、あるいは完全に剥がれ落ちていたりしないでしょうか。モヘアの耐用年数は環境にもよりますが、直射日光が当たる場所では5年程度で劣化が始まります。交換作業はDIY初心者でも十分可能で、まずは自分の網戸に使われているモヘアのベース幅と毛の高さを測定することから始めます。ベース幅は3.5ミリ、4.5ミリ、6ミリといった種類があり、これを間違えると網戸の溝にはまりません。毛の高さは、網戸とサッシの隙間の広さに合わせて選びますが、一般的には6ミリから9ミリのものが主流です。交換の手順としては、まず網戸をレールから外して平らな場所に置きます。古いモヘアの端をペンチなどで掴んで引き抜きます。もし接着剤で固定されている場合は、定規やカッターを使って溝を掃除してください。次に、新しいモヘアを溝の端からスライドさせるように差し込んでいきます。最近では裏面に粘着テープがついているタイプもあり、溝がないタイプの網戸でも簡単に後付けすることが可能です。最後まで通したら、余った部分をハサミでカットし、端を瞬間接着剤などで軽く固定すれば完了です。このわずかな手間で、網戸の密閉性は新品同様に復活します。また、モヘアには色もいくつかあり、ブラック、グレー、ブロンズなど、サッシの色に合わせて選ぶと見た目もスッキリと仕上がります。高性能なモヘアの中には、撥水加工が施されたものや、復元力の高いポリプロピレン素材を使用したものもあり、これらを選ぶとより長持ちします。1メートルあたり数百円程度で購入できるため、家中の網戸を一斉にメンテナンスしても大きな出費にはなりません。網戸の隙間から差し込む光が見えるようなら、それはモヘア交換のサインです。早めに対処して、清潔で快適な室内環境を手に入れましょう。
網戸の隙間を埋めるモヘアの役割と交換手順