住まいの印象を大きく左右する床を全面的に新しくする際、まず把握しておくべきは床張り替えにかかる費用の構造です。一般的に既存の床材をすべて剥がして新しいものにする張り替え工法の場合、6畳の部屋で10万円から18万円程度、12畳の広いリビングであれば20万円から35万円程度の予算が必要となります。この金額の内訳は大きく分けて材料費と施工費、そして既存床の撤去および処分費の3つで構成されています。材料費は選ぶフローリングの種類によって劇的に変動し、一般的な複合フローリングであれば1平方メートルあたり5000円から1万円程度ですが、天然木を贅沢に使用した無垢フローリングを選ぶと1万5000円を超えることも珍しくありません。施工費は職人の人件費であり1日あたり2万円から3万円程度が相場ですが、部屋の形状が複雑だったり大きな家具の移動が必要だったりする場合は加算されることがあります。さらに全面的な張り替えにおいて避けて通れないのが撤去処分費です。古い床材を剥がす手間賃とそれを産業廃棄物として処理するための費用で、一室あたり3万円から5万円ほどを見込んでおく必要があります。また床を剥がしてみた結果、下地の合板が腐食していたりシロアリの被害が見つかったりした場合には、その補修費用として別途数万円から十数万円の追加出費が発生する可能性があることも覚悟しておかなければなりません。マンションの場合は管理規約で定められた防音規定をクリアするための特殊な緩衝材付きフローリングを使用する必要があり、これが一般的な戸建て用よりも高価なため総額が2割ほど高くなる傾向にあります。張り替えは初期費用こそかさみますが、下地の状態を確認して補強できるため住まいの寿命を延ばすという意味では非常に価値のある投資と言えます。見積もりを取る際は単に総額を見るだけでなく、こうした内訳が詳細に記載されているかを確認し、適正な価格で高品質な施工を提供してくれる業者を選ぶことが満足度の高いリフォームへの近道となります。床張り替えは15年から20年が目安とされる大きなメンテナンスですので、目先の安さだけでなく長期的な視点で素材と工法を吟味することが大切です。
リフォームで床張り替えをする費用の相場